わたしは親戚が長寿の家系で成人してもお葬式に縁がありませんでした。
でも、いつかはお葬式に出席をしなければなりません。
今回は服装を含めた葬式マナーを、経験が少ない人でも伝わるように紹介します。
【喪服の準備とは?】
女性の喪服は種類がたくさんあって、正式礼服の和・洋、準礼装、略礼装の4タイプに分かれます。
昔のお葬式では正式礼装の和装が一般的でした。
いまは洋装・和装の格に差がなく、遺族やご親族でない限り、準礼服や略礼服でも問題ありません。
準礼装は、正式礼装のかしこまった部分を少しくずしたもの、略礼装は正式礼装をもっとカジュアルにしたものです。
遺族とご親族の喪服は正式礼装になりますが、職場関係者や知人のお通夜は、略礼服でも大丈夫です。
□略礼装
・黒、紺、茶の膝丈より裾が長いワンピースかアンサンブルを選びます。
シンプルで目立ちすぎないことが大事です。
・指輪以外のアクセサリーは禁止です。
過度な装飾は控えましょう。
・髪型も、お悔やみように後ろでまとめてすっきりさせましょう
主張の激しい髪型なんてもってのほかです。すっきりとまとめることが大事です。
□準礼装
・黒、濃紺、濃いグレーの落ち着いたデザインのスーツかワンピース
上下の色は統一します。
パンツスーツはカジュアルな印象を与えるので、膝小僧が隠れる長さのスカートを合わせましょう。
背が高い人はとくに注意が必要ですが、正座をするので長くしていないと恥ずかしい思いをします。
反対に、長すぎることに問題はありません。
引きずる長さだと切る必要がありますが、背が小さい人は長くても切る必要はありません。
・長袖のジャケット
葬儀では必ず着用します。
袖の長さは手の骨が隠れる長さを用意しましょう。
・パールの一連ネックレスかピアス
パールは涙を連想するので、重ねてしまうと「悲しみが連鎖する」「不幸が続く」意味を与えます。
なので、一連のネックレスか、小さく主張が少ないイヤリングを選択して1つだけつけます。
・光沢のないシンプルな黒のパンプス
ヒールがないと、カジュアルな印象になります。
3cmから5cmまでの、ヒールの底が金属になっていないものを選びましょう。
・白か黒のフォーマル用のハンカチ
個人的にはハンカチは必ず用意していきたいですね。
・お通夜のときは肌色か黒、葬儀のときは黒のストッキング
葬儀の際は黒ですので、間違えないように注意しましょう。
・光沢のない黒の無地バック
シンプルなデザインだと尚良いです。
・葬儀用の袱紗
紫の袱紗を選べば結婚式でも使うことができます。
洋服の青山にいくと、必要な準礼装の一式を揃えることができます。
参考の礼服リストもおいてあるので、家にない必要なものだけを選択できますね。
男性の洋の正式礼装はモーニングコートですが、夕方以降は着ることができないスーツです。
女性と同様、遺族と親族は正式礼装が基本になります。
和の正式礼装もありますが、ほとんどの人は礼服スーツを着て出席しています。
□男性の礼服
・黒無地のスーツ
色が濃いほど価値があるので、値段が高くなります。
・真っ白無地のYシャツ
夏でも、葬儀の時はジャケットを着用します。
半袖だと汗がまとわりつくので、予防できる長袖がおすすめです。
襟にはボタンがついていない、就活のときに着たシャツをイメージしてください
・黒のネクタイ、黒無地の靴下、黒の革靴、ベルト
靴を脱ぐ機会があるので、必ず黒無地の靴下を選びましょう。
ワンポイントが入っている、たて模様が入っているのは結婚式にはけます。
ベルトも光沢が入っていない黒、バックルがシンプルなものを選びましょう。
礼服スーツは、略礼装の区分に入ります。
女性とおなじ濃紺、濃いグレーの色なら着ることができますが、無地ではければ着てはいけません。(ストライプ不可)
ネクタイも上と同じ落ち着いた色なら、黒以外でも大丈夫です。
【お通夜と葬儀にいく前に確認することは?】
まず、訃報の連絡を受けたときに、日時と場所と宗教の確認をしましょう。
宗教の確認が必要になるのは、香典を包む封筒が信仰する宗教によって変わります。
間違えないで包むことが、不祝儀袋マナーです。
□仏式(御香典、御香料)
黒か双銀の結び切りの水引封筒を用意します。
□神式(御玉串料、御榊料)
双銀か双白の結び切りの水引封筒を用意します。
□キリスト教(御花料)
百合の花や十字架の描かれた白い封筒を用意します。
□宗教不明の場合は、「御霊前」と書きます。
似ているので間違えそうですが、「御仏前」は49日以降に使います。
いま増えてきている家族葬は、出席するには遺族の許可が必要になります。
家族葬で行うといわれたら、その場で出席できるか確認しましょう。
【お通夜に大切なマナーとは?】
お通夜を夜に行うのは、故人と最後の時間を過ごし、葬儀までに別れを告げる、故人に寂しい思いをさせて、悪霊引き寄せないためです。
今は、遺族が一晩寄り添うのが一般的となります。
□大切なポイント
1.お通夜の後に、遺族が食事やお酒を用意してくれます。
遺族からの感謝の気持ちなので、少しだけでも食べてから退席しましょう。
2.故人の死因を自分から聞いてはいけません。
3.遺族は葬儀の準備もあるので、早めに帰るようにしましょう。
4.葬儀に出席できない時は、お通夜で香典を渡すことができます。
渡すときには、葬儀に出席できないことをお詫びしましょう。
お通夜と葬儀の両方に出席するときは、葬儀で香典を渡すのがベストです。
□香典を包むときの注意
新札のお札を包むことはできません。
理由は、遺族の死を準備していた意味になるので、適度な使用感がお札を用意します。
【まとめ】
訃報が届いてからお通夜までの流れを、今回紹介しました。
お通夜も2種類あり、出席できるのは「本通夜」で、死亡当日に行う「仮通夜」は親族のみで行います。
春夏用の礼服もでているので、まだ用意していない人は通年用とセットで購入すると、いちばん安く購入できます。
よかったら、一度お店に行ってみて1着用意しましょう。