おもてなしの心を大切に。現代マナーをビジネスや生活に生かしましょう!

a0008_001877

現代マナーという言葉を耳にしますが、どんな意味を持っているのでしょう?

相手に対する気遣い、おもてなし、思いやりの心を基本とし生活や仕事の中で生かせる作法や行事のことを、現代マナーといいます。

今回は、ビジネスで出番のある“名刺交換”と生活の中で生かせる“贈り物マナー”を紹介します。

【日本の良さ、現代マナーがつくるもの】

思いやり、相手を気遣うことを小さい頃から自然と身につけていますね。

この気持ちに作法を加えると、コミュニケーションを円滑に、関係を豊かにすることができます。

【ビジネスで生かせる“名刺交換”】

社会人になると名刺交換をする機会が増え、渡すことも受け取ることもありますね。

自然と意識せずにしている名刺交換にも、実は相手を気遣う交換マナーが存在します。

まずは名刺交換に大切なこと&注意点を確認しましょう。

*名刺の保管法

渡す名刺を財布やポケットに入れてはいけません。

相手に渡す名刺が汚れているのは失礼です。

名刺ケースできれいに保管し、渡す時には汚れがないか確認しましょう。

常日頃から残りの数や名刺に汚れがなかい確認すると、すぐに渡せて名刺を切らすこともありません。

名刺を切らしてはいけません。

訪問する前には、必ず枚数の確認をしましょう。

*名刺の渡し方

1.名刺を渡す時には、目下の人から渡します。

訪問した人が目下になるので、訪問した会社の方より先に名刺を出しましょう。

先に名刺を渡されても、目上の人より先に受け取ってはいけません。

2.名刺を渡す時には、テーブル越しではなく隣に移動してから。

訪問したときに相手が立って出迎えてくれるので、タイミングを見て座る前に交換しましょう。

3.名刺を渡す時は、社名、部署、名前を名乗りながら。

4.名刺は相手よりも低い位置で出します。

5.名刺を受取るときは両手で「頂戴いたします」、受けとった名刺は胸より下に降ろさない。

名刺を受取るときに、相手の名前に指が被らないように注意しましょう。

相手も名乗ってくれるので、確認をこめて社名、部署、名前の復唱をします。

*応用編

一度に何人もの人と交換することもあります。

そのときに注意したいのは、相手にいただいた名刺を重ねて行かないことです。

片手で名刺をだし片手で受け取ることになりますが、名刺ケースを両手の代用に使います。

右手で名刺を渡し、左手に持った名刺ケースの上で名刺を受取りましょう。

続けて名刺をいただくときは、名刺入れのフタ裏に一度保管します。

受け取った名刺は座ったあとでテーブルに並べるので、順番を意識すると間違えずに済みます。

*名刺を受け取ったあとのマナー

テーブルに移動しイスに腰掛けたら、自分からみた左側にもらった名刺を置きます。

一度にたくさんもらった時には、並んでいる順番で左側から名刺を置いていきます。

名刺は話し合いが終わりに近づいた頃合いで、しまうことができます。

もししまうタイミングが不安なときは、周りの人の様子や資料を片づけていることが確認できれば、もうしまっても大丈夫です。

しまうときには、いちばん上に目上の人がくる順番に置きます。

相手のことを忘れないように、名刺に情報やメモをしても大丈夫ですが、絶対に相手の目の前で書き込むなどの行為をしてはいけません。

汚したり折ったりしないように気をつけて扱いましょう。

もらった名刺はこれからの仕事で使う大切な情報なので、専用のケースで大事に保管しましょう。

使うことがなくなった相手の名刺には、会社名も個人名が書かれているので簡単に捨てず、必ずシュレッター処理をしましょう。

名刺交換には相手への気遣いがたくさん込められているので、よかったら明日から実践してみてください。

【受け取る人にも大切な贈り物マナー】

贈りものには、お祝いや感謝の気持ちなどの相手への気持ちが形になっています。

まずは贈りものをするときのマナーを確認します。

1.贈りものをするときは、基本手渡し、できない時は郵送します。

郵送する時は、先に電話で贈ったことを伝えましょう。

手渡しでも郵送でも贈りものをするときには、贈り状を出すマナーがあります。

贈り状には、どのようなお祝いか、どのような感謝の品か、いつ贈るのか、入っている品のことを書き綴ります。

郵送する時には一緒に梱包しましょう。

2.贈りものを選ぶときの注意点

独りよがりにならないように、相手のことを考えての品物を選びましょう。

NGの品は、はさみ・包丁などの刃物、食器類などは割れる心配があるので梱包に注意します。

アーティストのJUJUさんは靴が大好きで、パンプスのプレゼントをもらった話がありますが、この話は例外で、靴が好きな相手でも履き物を贈るのはマナー違反になります。

履き物から踏みつける印象が連想されるので、目上の人には相当な失礼に当たります。

女性から男性へのファッションの贈り物なら素敵な話に取れますが、他のお子さんの成長祝いなどでも贈るのは難しいかもしれません。

これと同じ理由で、時計やかばんや就職活動や学業などを連想するので、贈りもの候補から外します。

3.これも見落とし!個数に注意

結婚式などの慶事には奇数のもの、お葬式などの弔事のときには偶数のものを選びます。

ただし偶数の8は感じにすると「末広がり」の意味を連想させるので、選ばないようにします。

奇数の9も「苦」や「死」を連想する数字なので絶対避けましょう。

4.現金を贈るときは、「結婚祝い」「病院見舞い」「災害見舞い」「香典」のときだけです。

*直接渡す方法

和室のときには、自分の左側に贈りものを置きます。

洋室のときにはイスなどに置き、絶対に床やテーブルに置いてはいけません。

風呂敷に包んでいるときには、先に畳んでから品物の向きをそろえて渡しましょう。

紙袋に入っているときも、紙袋を畳んでから向きをそろえた品物だけを渡します。

「つまらないものですが…」と謙遜するのはあまり印象が良くないので、「よかったら召し上がってください」など、自分らしい言葉に変換して渡しましょう。

*受け取った後のマナー

直接頂いた時、郵送で届いた時も3日以内に電話か手紙で、感謝の気持ちを伝えましょう。

品物だったら、受け取ったその場で開いて感謝を表現してあげましょう。

【まとめ】

海外では贈り物へのお返しはマナーにならないそうです。

日本特有のマナーになりますが、気持ちがこもった贈り物なので、感謝の気持ちを伝えることを大切に、豊かな関係を築いていきましょう。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク