大人になるときに、高校では教えてもらえないマナーを自分で調べるか、まわりの大人から学ぶことになります。
覚える機会があればいいけど、ないときには調べることがいちばん!
贈答するときに、なにを選ぶのか、渡し方などのマナーなど、難しい印象のある贈答マナーを分かりやすく紹介します。
【品物を贈るときに大切なこと】
贈りものを選ぶときに、どのような品を選んでいますか?
わたしの友達が出産をしてから落ち着いたので、贈りものを渡したいのですが、どの品が間違いないのか心配です。
まずは、贈りものをする理由から考えてみましょう。
相手への気持ちを品物にしたもので、愛を込めて贈る品です。
品物にすることでより形に表れ、気持ちを伝えることができます。
さらに、コミュニケーションを円滑にする効果もあります。
このことを理解して、相手のことを考えて選んだ品なら間違いありません。
自己満足や形式だけにならず、相手へ気持ちを贈ることができます。
【贈る品の種類は3つあります】
贈る相手によって、3つの種類に分けられます。
1つ目、結婚祝いや誕生祝いなどの、個人から個人へ贈る品をパーソナルギフトと呼びます。
欧米ではパーソナルギフトが主流ですが、日本ではまだ定着されず、贈り方にぎこちなさが残ります。
反対に、入浴剤ギフトや生活雑貨で工夫されたギフトが増え、新しいギフト習慣も定着しています。
2つ目、なじみがある、お中元やお歳暮などの行事ギフトをシーズナルギフトと呼びます。
このお中元などが日本では主流とされ、子供のときから見ている贈りものですね。
ただ、なじみがある分、贈ことが形式になりつつあります。
気持ちを切り替えて、本来贈る目的を思い出して、シーズナルギフトを大切にしたいですね。
生物を仏壇にお供えできないので、加工されたもの(ビールや食用油や洗剤など)を選ぶことが多いです。
3つ目、企業から顧客に贈る感謝の品を、ソーシャルギフトと呼びます。
ソーシャルギフトは、粗品や景品などの簡単なものが多いです。
わたしもお正月や点検でディーラーに行くと、福袋や粗品のコップやブランケットをもらいます。
それぞれ、贈る相手に分けて呼び方が変わり、品の選び方も相手に合わせて選びます。
【贈るタイミングも大切です!】
せっかく気持ちをこめて、相手のために選んだ品でも、贈るタイミングを間違えたら台無しです。
タイミングまでも測って、完璧な贈りものにしましょう。
日本ではまだ定着されないソーシャルギフトは、贈る品だけではなく、渡すタイミングも悩みます。
*結婚祝いの贈りもの
ご祝儀以外に、結婚の贈り物をするときは、5千円~1万円のものを準備します。
結婚祝いを贈ったときには、ご祝儀は2万円(ただし、1万円札2枚ではなく、崩して準備)の用意で構いません。
祝いの品は、相手にほしいものを聞いても大丈夫です!
反対に自分で決めて、相手の負担になる品を選ぶと困るので、確認することが確実です。
お祝いの報告が届いたらすぐに贈る、もしくは祝福の連絡をするのがマナーです。
ご祝儀は当日に、結婚祝いの品は事前に手渡ししましょう。
*出産祝い
出産祝いだけは、お祝い事でもすぐには贈りません。
お母さんは出産が終わったあとで、疲れているし赤ちゃんのことでもまだ忙しい時期です。
落ち着いてきたら、用意した出産祝いを渡しにいきましょう。
贈りものは、訪問して直接手渡しするのが基本となります。
遠い場合や直接渡せないときは、電話でお詫びと発送したことを伝えます。
【手渡しで贈るときの包み方】
手渡しで贈るときのマナーがあります。
*贈りものを水引で結んで、のしをつけます。
*水引やのしが汚れないように、風呂敷で包みます
渡すときには、風呂敷を畳んでから、表書きを相手に向けて渡します。
もっと気持ちをこめて丁寧に渡すときの包み方は、贈るものを盆の上に乗せて、袱紗で包んでから風呂敷をします。
渡すときには、風呂敷と袱紗をほどいて、盆に乗せたまま贈る品を渡します。
地方によって、袱紗をかけたまま渡す場合もあるそうです。
関西地方では、正式な盆の種類が「紋入り進呈用」と決まっています。
*のし紙とは、のしと水引が紙に印刷されたもので、デパートなどで用意するときに使われています。
*のしは本来、生物のときだけつけるのがしきたりですが、最近は混合されています
【袱紗と風呂敷の選び方】
結婚祝いなどのお祝いごとには、朱や赤やピンク色を選びます。
ご祝儀と不祝儀の両方で使えるのが、紫の袱紗なので1枚持っておくと安心です。
不祝儀のときは、濃い紫や黒やグレーなどの色を選びます。
風呂敷は、2タイプに分かれます。
おみやげなどを渡すときは、花柄などのおしゃれで華やかな風呂敷で構いません。
格式ある丁寧な贈りものは、ちりめんの風呂敷を選びましょう。
風呂敷の色や柄も、袱紗と同じようにご祝儀と不祝儀をしっかり選別しましょう。
【最後に】
わたしも一緒に今回勉強して、友達に贈る出産祝いのイメージが沸きました。
今はお中元などの贈りものが形に定着していますが、日本人の自慢のおもてなしを生かした贈答マナーを、大切にしていきましょう。
最後に、同じ事が起こらないように、結婚祝いと弔事の水引はしっかり結ぶ「本結び」を使います。
気持ちを込めた贈りものをしましょう。